【理論で音ゲー】⑥『魔剤』は音ゲーに効くのか?

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jubeat

音ゲーが上手くなりたい。だけど上手くいかない、練習方法がわからない、行き詰まっている…せめて「理論的には」上手くなりたい。

音ゲーの上達に役立つ情報、音ゲーのコツを理論から攻めるプチ連載企画。第6回は「『魔剤』は音ゲーに効くのか?」。

魔剤の成分を見てみる

音ゲー界隈でいつからか「魔剤」と呼ばれるようになったエナジードリンク。エナジードリンクにもいろいろなブランドがあるが、音ゲー界隈では主に「モンスターエナジー」シリーズを指すことが多いようだ。

エナジードリンクを飲むと疲れが取れる、頭がスッキリするなどと言われるが、そもそもエナジードリンクにはどんな成分が入っているのか。モンスターエナジーの通常タイプでは以下の通りだ。(一部抜粋、100mlあたり)

  • タンパク質:0g
  • 脂質:0g
  • 炭水化物:12.6g
  • ナトリウム:78mg
  • アルギニン:125mg
  • カフェイン:40mg
  • ナイアシン:8.5mg
  • ビタミンB2:0.7mg

アルギニン、ビタミンB2あたりは確かに体に効きそうだが、今回着目するのはカフェインと炭水化物(糖分)だ。

魔剤の絶妙な働き

カフェインの配合量が絶妙

すでに各所にて紹介されているが、カフェインの摂取量とその効果について2006年にシカゴ大学が調査を行なっている。調査の結果はこうだ。

・50mgのカフェインだと脳の働きに変化は出ない
150mgのカフェインを飲むと疲労感がやわらぎ注意力が有意に上がった
・450mgのカフェインを飲むと逆に不安感が強くなり、短期記憶が低下した

さて、魔剤ことモンスターエナジーのカフェイン含有量は100mlあたり40mgだ。内容量は355mlなので、モンスターエナジー1本に含まれるカフェインは142mgということになる。
これは、シカゴ大学の調査で効果があるとされたカフェインの量「150mg」とほぼ一致する。

つまり、魔剤は「効果を最大限に発揮できる絶妙な量のカフェイン」を含む飲み物ということだ。

絶妙なタイミングで脳に糖分を供給する

脳のエネルギー源はブドウ糖だ。その消費量は1時間に5gと言われているが、一度の食事で体内に貯蔵できるブドウ糖の量は60gしかない。つまり、食事と食事の間でどうしても糖分が不足気味になってしまうのだ。

(参考:砂糖の正しい知識を|農畜産業振興機構)

ここで魔剤の登場である。

食間で糖分が足りなくなってきた時に、魔剤を一飲み。モンスターエナジー1本に含まれる糖分はおよそ40gなので、一度に貯蔵できる量を超えず過不足なく糖分を補給できる
魔剤を飲むことで脳がエネルギー不足になることなく、集中状態を保つことができるという仕組みだ。

魔剤は音ゲーを上手くする「ふしぎなくすり」なのか

カフェイン+糖分は実は最悪の組み合わせ

魔剤。それは、もっとも効果を発揮する量のカフェイン・集中に欠かせない糖分を絶妙な量で提供してくれる飲み物。
記事をここで打ち切れば魔剤は素晴らしい飲み物ということになるのだが、残念ながらそうはいかない。魔剤は文字通り、「悪魔の飲み物」なのだ。
確かに、魔剤を飲めばカフェインと糖分の働きでパフォーマンスは向上する。しかし、このカフェインと糖分の組み合わせこそが魔剤を悪魔たらしめる要因だ。

カフェインは、インスリンの働きを弱める作用を持つ。インスリンの働きが弱くなると、血液中の糖分を上手く処理できなくなる。

では、カフェインと糖分を同時に摂取するとどうなるか。

カフェインの作用によりインスリンの働きが弱まった状態で、大量の糖分が血液中に取り込まれる。その結果、血糖値が急激に上昇してしまうのだ。
また、血糖値が上昇すれば当然、やがて血糖値は下降する。魔剤の服用により血糖値が急上昇すると、血糖値の下降幅も比例して大きくなってしまう
血糖値が大きく下がる時、眠気やだるさを強く感じてしまう。これが魔剤の反動の仕組みだ。

カフェインの依存作用が負のスパイラルを引き起こす

「カフェイン中毒」という名前が示す通り、カフェインには依存作用がある。コーヒーや紅茶、コーラなどの常用が原因となるケースが多いが、魔剤も当然例外ではない。

魔剤を常用した場合、覚醒効果は薄れるが服用後のだるさは変わらず発現するという笑えない事態が起きてしまう可能性がある。もはや何のために魔剤を飲んでいるのかという話だ。

それでも魔剤とお付き合いしたい人へ

ここまで読んでもなお魔剤を飲み続けたい、魔剤の力に頼りたいという音ゲーマーもおそらくいることだろう。
そんな音ゲーマーのために、魔剤の効果をさらに高める究極の飲み方を2つ紹介しよう。興味がある人は、ぜひ自己責任で試してほしい。

テアニンと一緒に飲む

テアニンとは、緑茶などに含まれるリラックス作用を持つ成分だ。
覚醒作用を持つカフェインと、リラックス作用を持つテアニン。同時に摂取すると果たして何が起こるのか。

スリランカの大学の調査で、カフェインとテアニンを同時に摂取することで集中力が倍増するという結果が出ている。
研究者によれば「カフェインの刺激がテアニンにより和らげられ、マイルドな効き目が持続する」のだそうだ。

テアニンはサプリメントとして販売されているため、比較的容易に入手可能だ。コンビニや薬局で見かけたら買ってみるといいかもしれない。

魔剤の牛乳割り

カフェインの効果は、通常では90〜150分で薄れていく。しかし、カフェインと乳製品を混ぜて摂取することで効果がさらに持続する

ということは、魔剤と牛乳を同時に摂取すればそのパフォーマンスはさらに増大するという理屈が成り立つ。
いやいやそんな飲み方ありえないだろうと筆者も思っていたが、どうやら一部界隈では割と有名な飲み方らしい。

何が起こっても受け入れられる覚悟があるなら、一度試してみる価値はある……かもしれない。

 

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